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不妊原因である子宮頸管の通過障害には○○が有効

miyamotosensei 2020年12月16日 カテゴリー: 不妊

子宮頚管に通過障害があっても、不妊治療の〇〇授精で妊娠できます!

子宮頸管通過障害

子宮腔と膣をつなぐ子宮頸管。
精子はそこを通過して子宮や卵管へ入ります。
子宮頸管の通過障害があると、精子は前へ進めなくなります。

子宮頸管から分泌される子宮頸管粘液には、2つの役割があります。

  • 細菌の進入を防ぐ
  • 精子を受け入れる

子宮頸管粘液に問題があると、これらの役割を果たすことができません。

頸管粘液不全

普段は子宮に細菌などが入らないような働きをしてくれている子宮頚管粘液。
排卵前になると量が多くなり、卵の白身のような状態になって、精子の通過を助ける役目をしてくれます。

頸管粘液がよく分泌されている排卵前に性交渉をすると、射精された精子がこの頸管粘液の中に蓄えられ、卵管の方へと精子が送り出されます。
排卵日当日より、排卵日前の性交渉のほうが妊娠しやすいといわれるのはこのためです。

この頸管粘液の分泌が十分でない場合があります。
これを『頸管粘液不全』といいます。

頸管粘液不全は、卵胞ホルモンの分泌障害や、子宮頚管炎、男性の精子膿症(せいしのうしょう)などが原因で起こるとされています。

他にも頸管粘液の異常としては、頸管粘液の酸性度が高い、頸管粘液がかたい、頸管粘液の分泌量が少ないなどの症状があります。
これらの多くは、はっきりとした原因は未だにわかっていません。
しかし、排卵誘発剤であるクロミフェンの副作用が原因となることはわかってきています。
クロミフェンを用いて排卵誘発をおこなうと、約15%の人の頸管粘液の量が少なくなりました。
こういった場合は、別の排卵誘発剤を用いるべきでしょう。

検査

子宮頸管の通過障害があるかないかは、頸管粘液検査、ヒューナーテストなどによってわかります。
女性が精子に対する特殊な抗体である『抗精子抗体』をもっていると、精子が子宮頸管を通過しづらくなります。
ヒューナーテストで異常があった場合は、血液検査をして抗精子抗体があるかどうかを調べます。

治療

頸管粘液を改善する治療法として、プレマリンなどの卵胞ホルモン剤を使用し、ホルモン分泌を促します。
子宮頚管炎や精子膿症などに対しては、抗生物質を使います。

射精された精子が子宮頸管でブロックされて子宮腔に入れない。
ということは、子宮腔に直接精子を送り込めればいいわけです。
治療薬によって頸管粘液不全が改善しない場合は、子宮腔に直接精子を送り込む人工授精(AIH)が最も有効な治療法になります。

京都の長岡京市・向日市のみやもと鍼灸整骨院では、不妊への効果が医学的に証明されている不妊鍼灸が受けられます。
みやもと鍼灸整骨院の不妊鍼灸

妊娠を邪魔する着床障害

miyamotosensei 2020年12月16日 カテゴリー: 不妊

着床するには子宮内膜は厚すぎても薄すぎてもダメ。
その理由とは?

着床障害

受精卵は卵管から子宮内に入ってきて、子宮の内側の膜にもぐりこみます。
このように受精卵と子宮内膜がしっかりつながることを『着床』といい、妊娠成立となります。
しかしなんらかの原因によって着床がうまくいかないことがあり、これを『着床障害』といいます。

この段階で妊娠を邪魔する原因は大きく2つに分けられます。

  • 着床を邪魔する器質的な問題がある場合
  • ホルモンに問題がある場合

器質的な問題

① 子宮筋腫

子宮体部の筋肉にできる良性腫瘍で、受精卵の移動や着床を邪魔することがあります。
30代、40代によく見られますが、20代でも起こることがあります。

子宮筋腫ができる場所や大きさなどによって、着床への影響は変わってきます。

直径4~5cm以下で子宮の筋肉の中にできた場合は、着床に対する影響も小さくなります。
まずは治療をせずに様子を見ます。

それ以上に大きな筋腫では薬物療法や手術がおこなわれます。
子宮の内腔に飛び出るように筋腫ができる粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)は、1cmほどの小さなものでも着床障害につながりやすく、流・早産の原因にもなりやすいので切除が必要です。

薬物療法では、生理を止める薬を使用します。
一時的に閉経状態にすることで、筋腫の発育に影響のある女性ホルモンの分泌を抑えて、筋腫を小さくすることが目的です。
ただ、薬物療法は時間がかかるため、年齢的に余裕がない人は手術で筋腫を切除します。
筋腫核出術(きんしゅかくしゅつじゅつ)という方法で、筋腫だけを切除します。
もしくは子宮鏡を用いて、内視鏡で筋腫を取り除くTCR(子宮鏡下手術)がおこなわれます。

② 子宮腺筋症

子宮内膜症の一種です。(子宮内膜症については“■子宮内膜症が不妊に与える影響”参照)
子宮の筋肉の中に入り込んだ子宮内膜が、生理のたびにその場所で増殖と剥離を繰り返す病気です。
月日が経つうちにその部分が剥がれて分厚くなり、子宮筋腫と同じように受精卵の邪魔をするようになります。

治療は子宮内膜症と同じように、まずは薬物療法がおこなわれます。

③ 子宮内膜ポリープ

子宮内膜が部分的に増殖して、小さなポリープを形成することがあります。
良性なのですが、できる場所や数によっては受精卵の着床の邪魔をしてしまいます。

子宮鏡検査で発見されるので、その場で切除します。
ポリープの数が多いときは、子宮内膜をかき出すような掻爬(そうは)という処置が行われます。

④ 子宮内膜が薄い

子宮内膜は排卵後に増殖して厚くなり、受精卵が着床しやすい状態になります。

逆にいうと、子宮内膜が薄いままだと着床できません。
子宮内膜の厚さが6mm以下になると、妊娠することがかなり難しくなります。

原因は、流産や妊娠中絶を繰り返したり、卵胞ホルモンの不足などが挙げられます。
また、排卵障害の治療薬であるクロミフェンを服用すると、そのうちの約15%の人の子宮内膜が薄くなって着床しにくくなるといわれています。
この場合は、排卵誘発剤をクロミフェン以外のものに切り替えれば大丈夫です。

治療は、ホルモン剤や抗生物質などを使います。

⑤ 子宮内膜増殖症

子宮内膜が必要以上に厚くなることがあります。
古い層が厚くなることが多く、そこには十分な血液が流れていないので、受精卵を着床しにくくしてしまいます。

加齢や、脂肪の多い食生活や肥満などが関係します。

子宮内膜増殖症は放置しておくと、子宮体癌(しきゅうたいがん)につながることがあります。
不正出血をともなう子宮内膜増殖症の場合は、子宮癌の検査もおこないます。
不正出血がない場合は、まずは様子を見ます。
子宮内膜が厚くなるようなら、やはり子宮癌の検査をおこないます。

⑥ 子宮体癌(しきゅうたいがん)

子宮体癌は閉経期の50~60代に多い病気ですが、20~40代でも見られることがあります。
そのため、不妊検査の際に見つかるケースもあります。

初期のものであれば、癌を子宮内膜ごとかき出す掻爬術(そうはじゅつ)をおこないます。
そのうえで、抗がん剤などの化学療法をおこないます。

しかし基本的には癌の転移を防ぐためにも、子宮の全摘出が必要になってきます。
残念ながら妊娠はできなくなります。

⑦ その他の器質的な問題

・子宮内膜癒着…
子宮内膜が炎症によって癒着を起こすことがあり、受精卵が着床しにくくなります。
原因として、クラミジア感染症や子宮内膜炎、妊娠中絶による掻爬術(そうはじゅつ)などが挙げられます。
癒着がひどい場合は、癒着剥離術をおこないます。

・子宮奇形…
生まれつき子宮が変わった形をしている場合があり、着床しにくくなるといわれています。
ただし、まったく問題なく妊娠するケースもあります。
それでも不妊期間が長いなど、なかなか妊娠にいたらない場合は手術を行います。

・子宮発育不全…
子宮の発育が未熟なケース。
子宮が小さいだけでなく、機能も未熟なため、妊娠しづらい状態になります。
治療はカウフマン療法やピルなどを使ったホルモン療法をおこないます。

ホルモンに問題がある場合

黄体機能不全

基礎体温の高温相は10日以上続きます。
これは、排卵後に分泌される黄体ホルモンの影響によるものです。
この黄体ホルモンは、子宮内膜を厚くして、受精卵が着床しやすい状態にしてくれます。

ところが、黄体ホルモンの分泌が不十分で、子宮内膜が厚くならないことがあります。
これを『黄体機能不全』といいます。
受精卵が着床しにくいだけでなく、妊娠しにくくなります。

黄体機能不全は、基礎体温の高温相が短ければ(9日以内)疑われます。
さらに、排卵日から次の月経までの日数が10日以下のとき、ますます黄体機能不全が疑われることになります。
詳しい検査になると、黄体期中期の血液中の黄体ホルモンの値を見て確定します。

治療は、黄体ホルモンの飲み薬や注射、HCGの注射などがおこなわれます。

これだけたくさんの原因が考えられる着床障害。
しかし現在では、内診やホルモン検査、超音波検査、子宮卵管造影検査などの検査をすることで診断ができます。
妊娠しにくいと感じたら、早めに病院へ行くことをおススメします。

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子宮内膜症が不妊に与える影響

miyamotosensei 2020年12月15日 カテゴリー: 不妊

もしあなたが晩婚だったと思うなら。
妊娠できない原因は年齢だけではないのかも知れません。

子宮内膜症

子宮内膜症とは、不妊期間の長い女性の3割は抱えているといわれるほど、不妊症と密接な関係にある病気。

子宮内膜症といっても、子宮の病気ではありません。
子宮の内側をおおっている子宮内膜が、なんらかの原因で子宮以外の場所で発育してしまう病気です。

子宮内膜症の原因は?

子宮内膜症の原因はハッキリとはわかっていません。
しかし20代から30代の女性を中心に増えているので、ライフスタイルの変化との関連が指摘されています。

ライフスタイルの変化とは“晩婚化”のこと。
子宮内膜症は生理を繰り返すたびに悪化します。
しばらく生理がなくなると病巣部は委縮し、軽いものであれば治ってしまいます。
ところが近年、結婚年齢が高くなっているため、妊娠や出産で生理が止まることがないまま、年齢を重ねる女性が増えています。
これが子宮内膜を増加させている原因と推測されています。

子宮内膜症と不妊症

子宮内膜症は子宮以外の場所で月経と同じように出血します。
つまり、子宮以外の場所であっても、生理のときに内膜がはがれ落ちて生理のように出血します。
これを繰り返しているうちに病巣部が大きくなり、出血した場所が周囲の組織と癒着を起こして不妊の原因になります。
例えば、卵管に子宮内膜症が起こると、卵管が癒着してしまい卵管障害になります。

子宮内膜症は卵巣、卵管、腹膜、直腸、膀胱などによく起こります。
特に多いのが卵巣です。

卵巣に子宮内膜症が起こると、生理のたびに卵巣で出血するようになります。
卵巣内に血液がたまってしまい、チョコレートのようにドロドロとした古い血液の入った嚢腫(のうしゅ)ができてしまいます。
これを『チョコレート嚢腫』(チョコレート嚢胞・のうほう)といいます。
このような状態になると卵巣本来の働きをすることが難しくなり、排卵障害を起こします。

他にも、着床障害が起こりやすくなる『子宮腺筋症』など、子宮内膜症をきっかけとした不妊の原因はたくさんあります。

子宮内膜症の検査

症状として多いのは生理痛です。
生理痛がひどくなってきたので病院を受診してみたら、子宮内膜症だったというケースもよくあります。
他にも腰痛や下腹の痛み、トイレのときの痛み、性交時の痛みなどが起こるようになります。

子宮内膜症があるかどうかの正確な判断は、腹腔鏡検査で病巣部を確認します。
しかし内診や超音波検査でも診断が可能になるケースもあります。
卵巣がんの時に高値になる血液中のCA125という成分が、子宮内膜症でも高い値を示すのも特徴的です。

子宮内膜症の治療法

チョコレート嚢腫の場合、以前は卵巣を摘出する治療が一般的でした。
しかし現在は、卵巣嚢腫のみを摘出する温存法が一般的となってきました。
ただ、腹腔鏡で卵巣嚢腫を取り除くことによって妊娠の可能性が高まることはありますが、術後に再発することもあります。
また、手術によって新たな癒着が起こることもあります。
さらにチョコレート嚢腫を切除するときに、どうしても卵巣の正常な部分を一部削り取ることになります。
これによって体外受精にステップアップしたときに、採れる卵子の数が少なくなることもあります。
このため、手術をするかどうかは子宮内膜症の程度や年齢、不妊期間などを総合的に検討する必要があります。

最近では温存法のひとつとして、エタノール注入法を用いることもあります。
膣から卵巣に向って針を刺して卵巣内に溜まった古い血液を吸引します。
その際、代わりにエタノールを注入して卵巣の膜を固定する方法です。
ただし、チョコレート嚢腫に針が届く範囲でしか行えません。

子宮内膜症の状態がそれほどひどくない場合には、GnRH剤やピルなどを使い、排卵を止めたり閉経状態を作り出します。
子宮内膜症組織を委縮させ、症状を緩和させるためです。
どの薬も4~6ヶ月程度使用します。
生理が戻るまでの6~8ヶ月は排卵は抑えられるので、妊娠できないことになります。
年齢が高い女性の場合はこの期間で確実に妊娠する力は落ちることになります。
そのため、体外受精などの高度医療に早めに進むことが多くなってきています。

原因がわからないだけに防ぎにくい『子宮内膜症』。
妊娠を考えているなら、月経痛が以前よりひどくなってきたら早めに病院で検査を受けましょう。
早めの治療が大切です。

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不妊原因の30~40%を占める卵管障害とは?

miyamotosensei 2020年12月15日 カテゴリー: 不妊

左右1本ずつある卵管。
1本でも詰まっていると妊娠できないの?

卵管障害

精子や受精卵の通り道である卵管が詰まっていたり、せまくなっている場合を『卵管障害』といいます。
ある報告によると“全不妊原因の約30~40%を占める”といわれるほど、不妊治療に重要な障害となっています。

精子は、卵巣から排卵された卵子と出会うため、膣→子宮→卵管へと進んでいきます。
そして卵管の端の方にある卵管膨大部で、卵子と出会って受精します。
その後、再び卵管を通って子宮に移動し、子宮内膜に着床するのです。

このように卵管は精子と卵子が出会うために、重要な働きをしてくれています。
もしこの卵管が閉じてしまったら…。
卵子と精子は出会えないので妊娠できません。

卵管障害の主な原因

卵管に障害が起こる原因として、主に次の3つがあります。

  • クラミジアなどの感染による卵管炎や腹膜炎
  • お腹の手術による卵管周囲の癒着
  • 子宮内膜症による癒着

卵管は鉛筆の芯くらいにとても細く、なんらかの原因で炎症が起こると詰まってしまったり、せまくなったりしてしまいます。

卵管障害の検査

卵管障害の診断には、『子宮卵管造影検査』をおこないます。
ほかにも、水や空気を通して子宮の詰まりをチェックする『通水・通気検査』もあります。

卵管が少し狭くなっていた場合、これらの検査によって卵管が広がるという治療効果も期待できます。

子宮内膜症や腹腔内癒着、原因不明不妊の際に適用される『腹腔鏡検査』。
全身麻酔をかけてへそのあたりから小さな内視鏡を骨盤の中に差し込み、子宮や卵管、卵巣などを直接観察する検査です。
卵管の開口部である卵管采の異常は、子宮卵管造影検査では発見が難しく、この腹腔鏡検査の際などに発見されることもあります。

卵管障害の治療法

卵管は左右に1本ずつあります。
片方の卵管が詰まっていても、もう一方が健全なら妊娠は可能です。
タイミング法でしばらく様子を見ることが多いようです。
ただ、片方の卵管だけでは妊娠率が下がるので、排卵誘発剤を使用して妊娠率を上げることがあります。

両方の卵管が完全に詰まっていたり、卵管障害以外の不妊原因も重複しているなど、一般不妊治療では妊娠が難しいと判断されたときは、体外受精へ進むこともあります。
体外受精は、もともとこのような卵管障害の治療を目的として開発されました。
体外受精では卵管を必要としないので、卵管が閉塞している場合には非常に有効です。

他にも、卵管鏡や顕微鏡手術(マイクロサージェリー)、卵管形成術を用いることもあります。

・卵管鏡は、細いカテーテルを膣から卵管に挿入し、卵管の内腔を押し広げて閉塞部を通す手術です。
卵管は通るようになるのですが、再び閉塞してしまうこともあります。

・顕微鏡手術(マイクロサージェリー)はかなり有効な手段でしたが、体外受精が行われるようになってからはほとんど行われなくなってきています。

・卵管采が癒着してしまうと卵管水腫が形成されることがあります。
これは卵管采が閉じてしまい、膿みや水がたまった状態で、ソーセージのように卵管が膨れてしまうのです。
この影響で、卵管采とつながる卵管膨大部が詰まってしまったり、せまくなってしまいます。
卵管采が卵子を取り込めなくなるので、卵管形成術を行って、卵管膨大部を押し広げます。
ただし、年齢的に余裕がない場合は体外受精に進むことが多いようです。

病院の方針にもよりますが、卵管障害があると体外受精へ進む場合が多くなっています。
しかし体外受精や顕微授精にはそれなりにリスクがあります。
お医者さんやパートナーとよく話し合って、治療法を選択されることをおススメします。

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妊娠できない女性の不妊原因に多い排卵障害とは?

miyamotosensei 2020年12月14日 カテゴリー: 不妊

「基礎体温はきっちり二相性なのにどうして妊娠できないの?」
あなたがもしLUFSのような排卵障害なら、二相性でも排卵されていないことがあります。

卵子が成熟しない。
成熟しても排卵しない。
もしくは排卵が遅い状態のことを『排卵障害』といいます。

全不妊原因の15%。
女性側の原因でも40%を占めるといわれるくらい、とても多い障害となっています。

排卵障害の原因はさまざまです。
具体的な病名として、主に次のようなものがあります。

  • 性腺刺激ホルモン分泌障害
  • 高プロラクチン血症
  • 早発卵巣不全
  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
  • 黄体化未破裂卵胞(LUF)

性腺刺激ホルモン分泌障害

例えば、スマホをタップするとき。
脳から指の筋肉を動かすよう指令が出て、指がスマホ画面をタップします。
その指令を筋肉まで届けてくれるのが神経です。

これと同じで、排卵も脳の指令を受けます。

排卵は卵巣で起こりますが、排卵を起こすよう脳から卵巣に指令が出ます。
その指令を卵巣まで届けてくれるのが、2種類のホルモンです。
これらのホルモンのことを『性腺刺激ホルモン』といいます。

これらの指令系統に異常が起こり、性腺刺激ホルモンの分泌障害になると、排卵障害や無月経につながります。

原因は?

まずは過剰なダイエットが挙げられます。
ダイエットで食事を極端に制限すると、脳の食欲中枢が乱れて十分なホルモンが分泌されなくなってしまいます。
結果、卵巣に指令を送ることができなくなってしまうのです。

その他に、ストレスや甲状腺機能障害、抗がん剤の作用、極度のやせや肥満などが挙げられます。

治療は?

排卵誘発剤によって卵胞の発育を促します。
最初は飲み薬で様子を見て、効果がないようならhMG製剤を注射することが多いようです。

高プロラクチン血症

母乳の分泌を促進する、プロラクチンというホルモンがあります。
出産後はこのプロラクチンが多く分泌され、母乳が出るようになるのです。
このホルモンには、授乳中に次の妊娠が起こらないように排卵を抑制する働きがあります。
つまり、このプロラクチンの値が高くなると、排卵が起こりにくくなるのです。

原因は?

高プロラクチン血症になる原因で多いのが、脳にできた腫瘍です。
他にも甲状腺機能低下症、抗うつ剤や胃潰瘍治療薬などの副作用、ストレス、原因不明で起こることもあります。

治療は?

脳にできた腫瘍が大きかったり、頭痛や目がぼやけるなどの症状が出ている場合は、手術で腫瘍を取り除く必要があります。
しかし通常はプロラクチンの値を下げる薬を服用することで排卵は回復します。

早発卵巣不全

卵巣の中の卵子が40歳よりも前にほとんどなくなってしまい、排卵が起こらなくなった状態。
排卵すべき卵子がなくなっているため、排卵を起こすことは非常にむずかしくなります。

原因は?

多くの場合は、生まれつき卵巣にある原始卵胞の数が、年齢とともに減ってしまって起こりますが、原因不明の場合もあります
まれに卵巣への自己抗体があったり、染色体異常のために卵巣の機能が衰えてしまうこともあります。

治療は?

卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を周期的に服用する『カウフマン療法』によって、まれに排卵することがありますが、妊娠につなげるにはむずかしくなります。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

生殖年齢に当たる全女性の10人に1人は多嚢胞性卵巣(たのうほうせいらんそう)であるといわれており、病気ではなく体質的なものといえます。

嚢胞とは、体内にできた袋状の病変で、中に液体がたまったもの。
多嚢胞性卵巣では、超音波検査をすると、ネックレスのような小さな嚢胞が見られます。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、卵胞が育たず卵巣の皮が固くなる状態をいいます。
多嚢胞性卵巣症候群でも、卵巣内で卵胞はある程度大きくなります。
しかし成熟卵胞になるまでは育たず、排卵も起こりにくい状態が続きます。
しだいに卵巣の皮が厚く固くなってしまうのです。

排卵がまったくない場合と、ときどき排卵する場合がありますが、毎月排卵が起こるようになることはありません。
したがって、妊娠したいときだけ排卵を起こします。
しかし卵巣の皮が固くなると、だんだん排卵しにくくなります。

原因は?

はっきりとはわかっていません。
男性ホルモンや黄体化ホルモンが多いため、卵巣の代謝が悪いのではと考えられています。
毛深かったり、初潮のときから生理不順が続いている人の場合は要注意です。

治療は?

最初は作用が穏やかな飲み薬を使い、効果がなければ卵巣を直接刺激するhMG製剤を注射します。
これらの薬で排卵が起こらない場合は、腹腔鏡手術で卵巣表面に穴をあけ、排卵を起こりやすくする『卵巣多孔術』。
または精子を直接卵胞に送り込む『卵胞人工授精』をおこなうこともあります。
しかしこれらでは妊娠率が低く、早めに体外受精などの高度医療に進むという考えもあります。
なぜなら、多嚢胞性卵巣症候群の人は卵胞がたくさんできやすく、受精卵をたくさん作ることができるので、体外受精の成功率が比較的高いからです。

また、多嚢胞性卵巣症候群はインスリンの代謝異常と密接な関係があると考えられています。
そのため糖尿病の薬を服用すると排卵しやすくなることがあります。

黄体化未破裂卵胞(LUF)

基礎体温は二相性になっているのに、実際には排卵が起きていないことがあります。
この状態を『黄体化未破裂卵胞症候群(LUFS)』といいます。

卵子は成熟するものの、卵胞が破裂しないので卵子は飛び出せません。
つまり排卵を起こせないのです。
排卵は起こっていませんが、卵胞は黄体化するので基礎体温は上昇します。
まるで排卵が起こっているかのように、基礎体温は二相性になってしまうのです。

黄体化未破裂卵胞は毎月起こるとは限りません。
1カ月おきに正常と未破裂を繰り返すこともあります。
病院で検査を受けた月はたまたま正常に排卵していて、発見が遅れるなんてこともあります。

原因は?

腹腔内炎症のために卵巣が癒着している場合。
子宮内膜症があり、卵巣の表面が固くなっている場合など、さまざまなことが考えられます。

治療は?

自然に治ることも多いので、まずは様子を見ます。

卵巣の中に残った未破裂卵胞によって、新しい卵胞の発育が邪魔されている場合は、卵巣に針を刺して卵胞液を吸う『卵胞穿刺術』をおこないます。
人工的に卵胞を萎縮させることにより、次の排卵を促す効果が期待できます。

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生殖補助医療などの不妊治療のリスク

miyamotosensei 2020年12月14日 カテゴリー: 不妊

生殖補助医療で出産した子供。
自閉症の発症率が〇〇倍は本当か!?

生殖補助医療(ART)の種類

不妊治療を急速に進歩させた生殖補助医療(ART)。
生殖補助医療は大きく分けて、体外受精と顕微授精の2種類になります。

  • 体外受精(IVF-ET)…身体の外で卵子と精子を受精させ、そこから得られた受精卵を子宮に移植させる治療法。ピックアップ障害などの原因不明不妊でも妊娠するチャンスを広げてくれます。詳しくは“■体外受精のページ“へ。
  • 顕微授精(ICSI)…これまで妊娠不可能だった無精子症などの、男性側に原因がある不妊症でも妊娠できる可能性を広げた治療法。詳しくは“■顕微授精のページ“へ。
  • その他…体外受精から派生した治療法。凍結胚移植、胚盤胞移植、アシステッドハッチング(AHA)、シート法(SEET)、自然周期採卵など。

現在、日本でおこなわれる生殖補助医療の8割が顕微授精とされています。

あまり知られていない生殖補助医療のリスク

顕微授精の場合、取り出した卵子に直接針を刺して精子を注入します。
つまり卵子に針の穴が空いてしまうのです。

「大丈夫なのかな?」
単純に疑問になってしまいます。

医療業界では、問題なく安全とされています。

しかしこんな2つの報告があります。

−自閉症のリスクが2倍−

1997年から2007年までにカリフォルニアで出生した590万例の小児を調べたところ、不妊治療による妊娠で生まれた子供は、自然妊娠で生まれた子供と比べて自閉症になるリスクが2倍になる。

アメリカ疾病対策センター

−顕微授精では先天性異常の発症率が高くなる−

欧米では顕微授精によって生まれた子供たちは、自然妊娠で生まれた子供たちと比べて、先天性異常の発症率が高くなる傾向にあることが多数報告されている。

黒田インターナショナル メディカル リプロダクション

これらの報告は、日本ではあまり知られていません。

…しかしこれらの報告。
以下の見方もできるのではないでしょうか

生殖補助医療にも影響する卵子の質

生殖補助医療を受ける女性は年齢が高い傾向にあります。
体外受精や顕微授精においても【卵子の質】は影響します。
(卵子の質については“■不妊ってなに?”参照)

35歳を過ぎてから出産する高齢出産では卵子の老化がひとつの原因となり、ダウン症などの障害を持った子供が生まれるリスクは高くなります。
例えばダウン症の発症率。

  • 25歳の出産では1,351人に1人
  • 30歳では909人に1人
  • 40歳では112人に1人

年齢が高くなるにつれて発症率は高くなります。

つまり、先ほどの2つの報告。
生殖補助医療によるリスクなのか、卵子の質によるリスクなのかはハッキリとはわかっていません。

現在の日本では、体外受精や顕微授精などの生殖補助医療によって、21人に1人の割合で新しい命が誕生しています。
生殖補助医療がなければ生まれてこなかった命もあります。

不妊治療には身体面や精神面、金銭面でのリスクの他にも、こういったリスクも考えておく必要があるのかもしれませんね。

京都の長岡京市・向日市のみやもと鍼灸整骨院では、生殖補助医療の際の着床率を向上させることが医学的に証明されている不妊鍼灸が受けられます。

体外受精や顕微授精の際、不妊鍼灸を行わなかった場合の着床率は26.3%だったが、24時間以内に不妊鍼灸を行った場合は42.5%まで向上した。

アメリカ生殖医学会

医学的証明についてはこちらをタップしてご覧ください↓↓
3つのスタンダードな治療法

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みやもと鍼灸整骨院の不妊鍼灸

顕微授精と体外受精の違いはなに?

miyamotosensei 2020年12月14日 カテゴリー: 不妊

生殖補助医療である体外受精と顕微授精。
実施件数はどちらのほうが多いのでしょうか?

顕微授精(ICSI)

体外受精をおこなっても、精子の状態が悪ければ受精することはできません。
精子に問題がある場合は顕微授精をおこないます。
精子に問題がなくても、体外受精で受精できなかった場合は顕微授精へ移行するケースが多くなっています。
顕微授精の方が体外受精より妊娠率が高いとされているからです。

体外受精と顕微授精の違いは、受精のプロセスにあります。

  • 体外受精は、体外に取り出した卵子に精子をふりかけ、精子が自力で卵子に入っ受精します。
  • 顕微授精は、体外に取り出した卵子に、専用のガラス針で1個の精子を直接注入して受精させます。

顕微授精はどんなときにするの?

  • 無精子症
  • 精子濃度が非常に低い場合
  • 精子運動率が非常に低い場合
  • 精子奇形率が高い場合
  • 精子が卵子に入れないなどの受精障害

精巣内精子抽出法(MD-TESE)

これまで無精子症の場合、妊娠は不可能でした。
しかし顕微授精と精巣内精子抽出法によって、妊娠できる可能性が出てきました。

無精子症で精液の中に精子が1個もいない場合、精巣を確認します。
精巣に1個でも精子が見つかれば、その精子を精巣内から取り出し、顕微授精と組み合わせます。
これを精巣内精子抽出法といいます。

日本における顕微授精

体外受精の料金に約10万円追加になる病院が多いようです。

現在の日本では、おこなわれる生殖補助医療(ART)の約8割を顕微授精が占めるとされています。
体外受精より顕微授精のほうが多くなっているんですね。

卵子に直接針を刺して精子を注入する顕微授精。
生まれてくる子供へのリスクはないのでしょうか?
“■生殖補助医療などの不妊治療のリスク”でご紹介しています。

京都の長岡京市・向日市のみやもと鍼灸整骨院では、顕微授精などの生殖補助医療の際の着床率を向上させることが医学的に証明されている不妊鍼灸が受けられます。

体外受精や顕微授精の際、不妊鍼灸を行わなかった場合の着床率は26.3%だったが、24時間以内に不妊鍼灸を行った場合は42.5%まで向上した

アメリカ生殖医学会

医学的証明についてはこちらをタップしてご覧ください↓↓
3つのスタンダードな治療法

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みやもと鍼灸整骨院の不妊鍼灸

妊娠の可能性を広げた体外受精のメリットやデメリット

miyamotosensei 2020年12月14日 カテゴリー: 不妊

世界60カ国における日本の体外受精。
実施件数は何位だと思いますか?
出生率は何位だと思いますか?

体外受精(IVF-ET)

卵巣の中から取り出した卵子と、採取した精子を体外で受精させます。
そうやってできた受精卵を子宮に移植して着床させる方法のことを、体外受精といいます。

体外受精は不妊治療を飛躍的に進歩させました。
以前だったら妊娠をあきらめなければならなかった不妊症状でも、妊娠の可能性が大きく広がりました。
人工授精を数回行っても妊娠しなかった場合、この体外受精へのステップアップを考えます。

人工授精の1回あたりの成功率は10%前後。
体外受精の成功率は30~40%と、妊娠の可能性がかなり高まります。
採卵に成功した場合、3人に1人は妊娠にいたるといわれています。
つまり体外受精を3回受けて、1回妊娠するかどうかという確率です。

ただ、この妊娠率も女性の年齢の影響を受けます。
35歳以下なら40%ほどですが、40歳を超えると10%ほどになり、44歳を超えると妊娠の確率は極端に低くなります。

日本産婦人科学会によると、2014年に国内で実施された体外受精の件数は39万3745件。
そのうち4万7322人の子供が生まれています。
この年の出生数は100万3500人なので、体外受精で生まれた子供は21人に1人の割合となります。
これは過去最高の数字で、体外受精はすでに日常的な医療行為ともいえるのではないでしょうか。
晩婚化や加齢によって不妊に悩む女性が増えていること、また生殖補助医療に対する抵抗感が少なくなったという背景もあるのかもしれません。

体外受精のメリット

・妊娠率が高い
一周期あたりの妊娠率は、タイミング法の8倍、人工授精の4倍くらいと考えられています。

・原因不明不妊でも妊娠の可能性
原因不明不妊の多くにピックアップ障害があります。
排卵された卵子をうまく卵管のなかに取り込めない状態です。
これでは卵子と精子が出会えないので妊娠できません。
体外受精だと卵子と精子を取り出して授精させるので妊娠が可能になります。

体外受精のデメリット

・経済的負担
病院によって異なりますが、1回あたり30万円以上するところがほとんどです。
体外受精の公的な支援として、国がおこなっているものや各市町村などがおこなっているものがあります。
京都市では初回の上限30万円、2回目以降は15万円などの助成が受けられます。
長岡京市や向日市では、本人負担額の2分の1以内を助成してくれるようです。
詳しくは各自治体へお問い合わせください。
厚生労働省の“不妊に悩む夫婦への支援について
京都市の“不妊治療費助成制度
長岡京市の“不妊治療等への助成制度
向日市の“向日市不妊治療助成事業

・身体的負担
排卵誘発剤の注射を毎日受けたり、麻酔をかけて採卵を行うなどの負担があります。
ただ、排卵誘発剤は自己注射することもできます。
排卵誘発剤をあまり使わない低刺激法もあります。
採卵についても麻酔をかければ強く痛むことはありません。
排卵誘発剤の副作用として、卵巣が腫れたりお腹が痛くなるなどがあります。
かかりつけのお医者さんとよく相談するといいでしょう。

これらのメリットやデメリットを理解したうえで、体外受精へとステップアップしましょう。

日本の生殖補助医療の現状

日本は体外受精や顕微授精などの、生殖補助医療の実施件数が世界で最も多くなっています。(60カ国中1位.国際生殖補助医療監視委員会の報告)
しかし出生率は最下位です。

つまり『不妊治療が1番行われているのに1番出産できない国』なのです。

原因のひとつに『精子の質まで診れないクリニックがあること』と専門家は指摘しています。

近年、不妊原因全体の約40~50%が精子に問題があるとされています。
通常の男性検査では、精子の運動率や数量、形態などを確認します。
精子には、先天的奇形などで受精できない形をしているものがあります。
その形態をきちんと確認できないクリニックでは、『精子は正常で卵子に問題がある』と診断してしまいます。
このようなクリニックが日本にはまだまだあるそうです。

これが『不妊治療が1番行われているのに1番出産できない国』になってしまう原因になってしまうようです。

もしあなたが、現在通われているクリニックで体外受精を3~5回行っても妊娠にいたらないのなら、病院を変えてみるべきなのかもしれません。

京都の長岡京市・向日市のみやもと鍼灸整骨院では、不妊鍼灸が受けられるだけでなく、体外受精などの病院の情報もご提供しております。
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妊娠確率を少しでも上げたい人工授精

miyamotosensei 2020年12月14日 カテゴリー: 不妊

人工授精と体外受精で生まれた赤ちゃん。
どちらのほうが障害を持つ可能性は高くなると思いますか?

人工授精とは…

人工授精とは、人の手によって精子を子宮に授ける方法です。
採取した精子を子宮に直接注入するのです。
その後の過程となる精子の卵管への進入→受精→着床などは自然妊娠と変わりません。

人工授精の妊娠確率は7~15%、平均すると10%前後。
自然妊娠の確率が約20%なので、実はそれほど高くありません。
(詳しくは“検査や薬なしで排卵日を予測できるタイミング法で妊娠確率アップ”をご覧ください)
人工授精は4~7回目くらいで成功することが多いようです。

料金は1万~3万円くらいで、病院によって異なります。

人工授精を5~8回行っても妊娠にいたらない場合は、人工授精では解消しない問題が他にあると考えられます。
次のステップである体外受精に移行することを考える必要があります。

人工授精はどんなときにするの?

人工授精はこんなときにします。

  • タイミング法ではなかなか妊娠できない
  • 精子が子宮に入るのをさまたげられている
  • 例えば、子宮頚管粘液不全や抗精子抗体があるなど(■不妊の原因参照)
  • 精子の数が少なかったり、運動性が悪い
  • 性行為がうまくできない
  • 原因不明の機能性不妊がある

また、人工授精が成功するためには以下の条件があります。

  • 卵巣で卵子が育ち、排卵がある
  • ピックアップ障害がない
  • 卵管が通っている
  • 子宮に受精卵の着床をさまたげる原因がない
  • 精液の中に一定数の精子がいる

もしも精液の中に精子が全くいない無精子症や、重大な遺伝的疾患がある場合は、第三者の精子を使うことがあります。

AIHとAID

夫の精液を使う場合をAIH(配偶者間人工授精)、第三者の精子を使う場合をAID(非配偶者間人工授精)と呼んで区別します。

AIDの場合、実際には夫と血がつながっていませんが、戸籍上は実の子供になります。

精子提供を受ける方法はいくつかあります。
一般的には医療機関で精子提供を受けることが多いのですが、最近ではインターネットを通じて個人で精子提供を受けるケースもあるようです。

ちなみに日本では精子の売買は認められていません。
AIDを行う病院自体も限られていて、医学部の学生などがボランティアで精子提供者になることが多いようです。

人工授精の手順

① 排卵日を予測

  • 卵胞の大きさを超音波検査で確認
  • 尿中ホルモン検査で黄体化ホルモンの分泌量を測定
  • 頸管粘液検査
  • 基礎体温表の観察

これらの検査から排卵日をほぼ正確に予測します。

② 排卵日に合わせて精液を採取

その日の朝に採取した精液を病院へ届ける。
もしくは病院の採精室でマスターベーションによって精液を採取。

③ 採取した精液を子宮内に注入

専用の注射器で精液を子宮内に直接注入します。

排卵誘発剤を併用したAIH

AIHには自然周期で行う場合と、排卵誘発剤を併用する場合があります。

排卵誘発剤を用いると複数の卵子を排卵させることになり、妊娠率は上がります。
自然周期で行う人工授精の1回目の成功率が7~10%なのに対して、排卵誘発剤を併用すると10~15%に上がります。
ただし排卵誘発剤を使用すると多胎妊娠になる確率が上がります。

子宮頚管に問題がある場合には自然周期の人工授精を行い、原因不明不妊には排卵誘発剤を使用するケースもみられます。

人工授精のリスクは?

人工授精は精子を子宮に直接注入します。
精子の卵管への進入→受精→着床などは自然妊娠と変わりません。
とても自然妊娠に近い治療法といえるので、生まれる赤ちゃんへのリスクはないと考えられています。
(体外受精や顕微授精では、障害を持つ赤ちゃんが生まれる確率が上がるという報告はあります。)

インターネットなどで人工授精を調べると、痛みのリスクがとても目立ちます。

精子を子宮に注入する際、カテーテルという細い管を使用します。
それによって痛みや圧迫感を感じる方もおられます。
排卵誘発剤を使用する場合は、副作用として生理痛のような痛みを感じることも。

しかし有名なある医師は、実際に痛みを伴う方はわずかだといいます。
ネットではリスクにばかり目がいってしまいがちですが、あまり気にしない方がいいのかも知れません。
人工授精のリスクが気になる場合は、担当のお医者さんと相談されるといいと思います。

京都の長岡京市、向日市のみやもと鍼灸整骨院では、不妊鍼灸が受けられます。
詳しくはこちらをタップしてご覧ください↓↓
みやもと鍼灸整骨院の不妊鍼灸

検査や薬なしで排卵日を予測できるタイミング法で妊娠確率アップ

miyamotosensei 2020年12月14日 カテゴリー: 不妊

自然妊娠と人工授精。
どちらのほうが妊娠する確率が高いと思いますか?

わかってるつもりだったのに…

わかってるつもりでわかっていなかった。
そんな経験はありませんか?

『水曜日のダウンタウン』だったかな…。
アンジャッシュの児島さんに、似たような食材を食べてもらって何を食べたか当ててもらうという企画。
レタスとキャベツを食べて、どっちがレタスでどっちがキャベツか当てるという感じ。
レタスとキャベツはなんとか正解していました。
しかし小松菜とほうれん草の食べ比べでは、見事に間違っていました。

小松菜とほうれん草はさすがに分かりますよね(笑)

ホントたまたま翌日に、うちの奥さんが小松菜で料理を作ってくれました。
奥さんの実家の奈良県十津川村から送っていただいた小松菜だけあって、めちゃくちゃ甘みもあってとてもおいしかった。

「これをほうれん草と間違うか…(笑)」。
昨日の児島さんを思い出していました。
「この小松菜めっちゃ美味いな~」。
奥さんに感想を伝えました。

奥さんはニヤニヤしながらこう言いました。
「うーわ、児島と一緒」。

小松菜と思って食べていたのは、ほうれん草でした。。。

こんにちは。
小松菜とほうれん草の違いが分かっていなかった、京都の長岡京市・向日市のみやもと鍼灸整骨院院長の宮本です。

今日は、わかっているつもりでわかっていない人が意外と多い“タイミング法”についてお話します。
小松菜とほうれん草の間違い程度ならいいかも知れませんが、タイミング法について認識を間違っていると効果的な妊活ができません。
わかっている方も、一緒におさらいしてみましょう。

あなたは大丈夫?

みやもと鍼灸整骨院では最初にカウンセリングをします。

  • 病院でどんな治療法を受けているのか
  • 妊娠しにくい原因はどこにあるのか
  • みやもと鍼灸整骨院の不妊鍼灸について などなど。

クライアント様のお身体を知るために、とても大切にしている時間です。
そのカウンセリングの中で、“タイミング法”についてのおさらいもします。
タイミング法はそれだけ大切だからです。

そのタイミング法についてご説明すると、体外受精や顕微授精に進むくらい不妊治療歴の長いクライアント様でも、

「え? そうだったんですか?」。

そう反応される方が少なくありません。
タイミング法についてきちんと教えてくれる病院は、意外と少ないようです。

今日はそんなとても大切な“タイミング法”についてお話します。

お医者さんが、あまり話したがらない事実もお話しますね。

妊娠に効果的な性交渉のタイミング

授精のための性交渉が有効な日数は、1ヵ月(一月経周期)で5~6日間あります。
精子が女性の体内で最長5~6日間生きることができるからです。
精子は平均すると2~3日生きていられます。

排卵の5日前から1~2日おきに性交渉をすることで、子宮内に常に精子がいる状態を作ることができます。
こうすることで精子が卵子を待てるので、いつ排卵が起こっても大丈夫。

ここで知っておきたいのは、“妊娠する確率が最も高いのは排卵日ではない”ということです。
排卵4日前から妊娠の可能性は上がります。
排卵2日前~前日が最も妊娠しやすいタイミングになります。

検査や薬なしで排卵日を予測する方法

妊娠する確率を高めるためには、排卵期に性交渉することが必要です。
排卵日を知り、自然妊娠のチャンスを増やしましょう。

病院で超音波検査やホルモン検査を受ければ、排卵日を正確に予測することは可能です。
排卵日近くなったら、病院で調べてもらうのもいいでしょう。

ただ、病院へ行かなくてもカンタンに排卵日の予測はできます。
基礎体温や排卵検査薬、おりものチェックなども必要ありません。
もちろんそれらを併用すると、より正確な予測は立てられます。

しかし今回はとてもシンプルな方法をご説明します。

まず、

1. 3ヵ月間の月経周期をcheck
2. その中で1番早かった日と遅かった日を選択
3. それぞれの数字から14を引く

例えば、

1. 28日・30日・32日周期だったとします。
2. 28日と32日を選択
3. 28-14=14日目
 32-14=18日目

月経周期は人によって異なりますが、排卵から月経開始まではみんなほぼ同じで14日と決まっています。
上記のように28~32日周期の場合、月経開始から14~18日目に排卵日が訪れることが予測できます。

排卵の5日前から性交渉は有効でしたよね。
早い方の日数から5引きます。

14-5=9

月経開始9~18日目に1~2日おきに性交渉をすることが、めちゃめちゃ有効ということです。

タイミング法のみで6~8回行っても妊娠しなければ、次のステップである人工授精を考える必要が出てきます。
女性が35歳を越えているなら、もう少し早いタイミングで人工授精へ進むべきかも知れません。

また、排卵日以外にも週1回は性交渉をしましょう。
精子の能力や女性ホルモンの分泌が向上するという、学会発表もあります。
妊娠する可能性が高まることは、少しでも取り入れましょう。

お医者さんが話したがらない事実

自然妊娠と人工授精。
妊娠する確率は…。

  • 自然妊娠の確率は20%
  • 人工授精の確率は10%

実は、自然妊娠の方が妊娠する確率は高いのです。
こういったことはあまりお医者さんは話したがりません。
少しでも妊娠する確率を上げるために、人工授精も必要だからです。

ただ気を付けたいのは“不妊治療不妊”です。

「人工授精をしてるから性交渉しなくてもいいやん」。

このように、不妊治療を受けているからと性交渉をしなくなり、結果的に妊娠できない不妊の形を“不妊治療不妊”と呼びます。
人工授精の方が妊娠確率も低いこともありますが、不妊治療に任せっきりにするのではなく、自分たちの力でも妊娠を目指しましょう。

人工授精を行った日か、その翌日に性交渉をすることをおススメします。
そうすることによって、人工授精と自然妊娠の2パターンの受精する方法を同時に取れることになります。

ある産婦人科ではタイミング指導によって、約32%のご夫婦が妊娠しています。
今日ご説明したタイミング法は決して難しくありません。
まずはタイミング法での自然妊娠を目指しませんか?

京都の長岡京市、向日市にあるみやもと鍼灸整骨院では、不妊鍼灸が受けられます。
詳しくはこちらをタップしてご覧ください↓↓
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