基本検査や精密検査によって、不妊の原因を見つけます。
原因が判明すれば、その治療を行います。
中には両側卵管閉塞や無排卵症などのように、治療しないと妊娠できないパターンもあるからです。

それらの原因に対する治療を行いながら、必要に応じて不妊治療自体を高度なものへとステップアップしていく必要があります。

現在の不妊治療は、これらの西洋医学的治療に、東洋医学的治療を並行して行うことがスタンダードになっています。

  • 原因に対する治療
  • ステップアップ
  • 東洋医学(不妊鍼灸、漢方など)

① 原因に対する治療

その原因に応じた治療法を行います。
不妊の原因がわかれば、治療法は明確になります。

原因については“不妊の原因”をタップしてご覧ください。

それぞれの治療法はブログでご紹介していきます。

② ステップアップ

ステップアップとは、不妊治療を徐々に高度なものにあげていく方法のこと。
タイミング法 → 人工授精 → 体外受精という流れです。
※効果的なタイミング法については“検査や薬なしで排卵日を予測できるタイミング法で妊娠確率アップ”も合わせてご覧ください。

どんな不妊治療を受けるべきかを考えるうえで、最も重要なのが女性の年齢です。
※詳しくは“不妊ってなに?”の【不妊と年齢の関係は?】をご覧ください。

女性の妊娠率は35歳を過ぎたあたりから急激に低下します。
そのため、35歳を目安にステップアップを考えるのが一般的です。

■女性の年齢が35歳未満の場合…
特に問題がなければ、6~8ヵ月間タイミング法を行います。
その後人工授精を5~8回、そのあとに体外受精を検討する流れでいいでしょう。
ただし、なんらかの問題がある場合は早めのステップアップも考えましょう。

■女性の年齢が35~39歳の場合…
体外受精も視野に入れているのであれば、早めのステップアップが望ましいと思います。
体外受精の妊娠率はこの年代で毎年低下していくからです。
体外受精でも30代前半は35%が妊娠していますが、40歳を越えると20%しか妊娠できていません。

ただし、この年代でも自然妊娠しているカップルはたくさんおられます。
不妊期間が短いカップルは半年くらいは焦ることはないのかも知れません。

■女性の年齢が40歳以上の場合…
年齢的に妊娠の確率はかなり低下してきます。
染色体異常のない、良好な卵子が排卵される確率もかなり下がっています。
これらの卵子で体外受精をしても妊娠や出産にはつながりません。
良好な卵子が排卵された場合には、体外受精が最も妊娠率の高い治療になります。

③ 鍼灸療法

「鍼灸って効くの?」
「東洋医学ってなに?」
「なんだか痛そう」

鍼灸療法を受けたことがない方からすると、そんなイメージだと思います。
僕も鍼灸療法を勉強し、実践するまではそう思っていました。

現在ではその効果が世界的に認められています。
不妊治療に対する鍼灸療法の効果も、世界各国で様々な研究がされています。

  • WHO(世界保健機関)が不妊への効果を確認(1996年)
  • 体外受精を5回行っても妊娠しなかった女性114人に対して、一定期間不妊鍼灸を行ったところ、49人が妊娠 −日本生殖医学会・明治鍼灸大学
  • 体外受精や顕微授精の際、不妊鍼灸を行わなかった場合の着床率は26.3%だったが、24時間以内に不妊鍼灸を行った場合は42.5%まで向上した −アメリカ生殖医学会
  • 体外受精と不妊鍼灸を同時に受けた場合の妊娠率65% −イギリス医師会誌
  • 体外受精などの胚移植の当日に不妊鍼灸を行った場合の妊娠率22% → 36% −デンマーク
  • 体外受精や顕微授精で黄体期に不妊鍼灸をした場合の妊娠率13.8% → 28.4% −ドイツ
  • 子宮内膜に問題を抱える57人の患者様に鍼灸療法を行った場合、31人が子宮内膜の厚さが基準値に改善し、14人が妊娠 −竹内病院トヨタ不妊センター

これらの研究から、世界各国で不妊鍼灸を行うのは当たり前になっています。
しかし日本では鍼灸療法を受けたことのある方は3割以下と、まだまだ低い数字になっています。
日本は体外受精や顕微授精の実施件数は世界一なのですが、妊娠率は世界で最下位です。
不妊鍼灸などの東洋医学をしたがらない病院が多いのも背景にあるのかも知れません。

東洋医学は、病院で主に行う西洋医学とは違った観点から病気を改善していきます。
検査によって判明した原因に対して投薬などを行うのが西洋医学です。
東洋医学とは、その人自身が持つ自然治癒力を身体の内面から引き出して体調を整えて、病気を治します。

例えば不妊に大敵とされている“冷え症”や“月経痛”。
東洋医学的治療を行うと根本的な体質が変化していくので、体調が良くなり妊娠しやすい体内環境に改善していきます。
西洋医学的な不妊治療との相乗効果も期待できます。

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