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3つのスタンダードな治療法

miyamotosensei 2020年12月12日 カテゴリー: 不妊

基本検査や精密検査によって、不妊の原因を見つけます。
原因が判明すれば、その治療を行います。
中には両側卵管閉塞や無排卵症などのように、治療しないと妊娠できないパターンもあるからです。

それらの原因に対する治療を行いながら、必要に応じて不妊治療自体を高度なものへとステップアップしていく必要があります。

現在の不妊治療は、これらの西洋医学的治療に、東洋医学的治療を並行して行うことがスタンダードになっています。

  • 原因に対する治療
  • ステップアップ
  • 東洋医学(不妊鍼灸、漢方など)

① 原因に対する治療

その原因に応じた治療法を行います。
不妊の原因がわかれば、治療法は明確になります。

原因については“不妊の原因”をタップしてご覧ください。

それぞれの治療法はブログでご紹介していきます。

② ステップアップ

ステップアップとは、不妊治療を徐々に高度なものにあげていく方法のこと。
タイミング法 → 人工授精 → 体外受精という流れです。
※効果的なタイミング法については“検査や薬なしで排卵日を予測できるタイミング法で妊娠確率アップ”も合わせてご覧ください。

どんな不妊治療を受けるべきかを考えるうえで、最も重要なのが女性の年齢です。
※詳しくは“不妊ってなに?”の【不妊と年齢の関係は?】をご覧ください。

女性の妊娠率は35歳を過ぎたあたりから急激に低下します。
そのため、35歳を目安にステップアップを考えるのが一般的です。

■女性の年齢が35歳未満の場合…
特に問題がなければ、6~8ヵ月間タイミング法を行います。
その後人工授精を5~8回、そのあとに体外受精を検討する流れでいいでしょう。
ただし、なんらかの問題がある場合は早めのステップアップも考えましょう。

■女性の年齢が35~39歳の場合…
体外受精も視野に入れているのであれば、早めのステップアップが望ましいと思います。
体外受精の妊娠率はこの年代で毎年低下していくからです。
体外受精でも30代前半は35%が妊娠していますが、40歳を越えると20%しか妊娠できていません。

ただし、この年代でも自然妊娠しているカップルはたくさんおられます。
不妊期間が短いカップルは半年くらいは焦ることはないのかも知れません。

■女性の年齢が40歳以上の場合…
年齢的に妊娠の確率はかなり低下してきます。
染色体異常のない、良好な卵子が排卵される確率もかなり下がっています。
これらの卵子で体外受精をしても妊娠や出産にはつながりません。
良好な卵子が排卵された場合には、体外受精が最も妊娠率の高い治療になります。

③ 鍼灸療法

「鍼灸って効くの?」
「東洋医学ってなに?」
「なんだか痛そう」

鍼灸療法を受けたことがない方からすると、そんなイメージだと思います。
僕も鍼灸療法を勉強し、実践するまではそう思っていました。

現在ではその効果が世界的に認められています。
不妊治療に対する鍼灸療法の効果も、世界各国で様々な研究がされています。

  • WHO(世界保健機関)が不妊への効果を確認(1996年)
  • 体外受精を5回行っても妊娠しなかった女性114人に対して、一定期間不妊鍼灸を行ったところ、49人が妊娠 −日本生殖医学会・明治鍼灸大学
  • 体外受精や顕微授精の際、不妊鍼灸を行わなかった場合の着床率は26.3%だったが、24時間以内に不妊鍼灸を行った場合は42.5%まで向上した −アメリカ生殖医学会
  • 体外受精と不妊鍼灸を同時に受けた場合の妊娠率65% −イギリス医師会誌
  • 体外受精などの胚移植の当日に不妊鍼灸を行った場合の妊娠率22% → 36% −デンマーク
  • 体外受精や顕微授精で黄体期に不妊鍼灸をした場合の妊娠率13.8% → 28.4% −ドイツ
  • 子宮内膜に問題を抱える57人の患者様に鍼灸療法を行った場合、31人が子宮内膜の厚さが基準値に改善し、14人が妊娠 −竹内病院トヨタ不妊センター

これらの研究から、世界各国で不妊鍼灸を行うのは当たり前になっています。
しかし日本では鍼灸療法を受けたことのある方は3割以下と、まだまだ低い数字になっています。
日本は体外受精や顕微授精の実施件数は世界一なのですが、妊娠率は世界で最下位です。
不妊鍼灸などの東洋医学をしたがらない病院が多いのも背景にあるのかも知れません。

東洋医学は、病院で主に行う西洋医学とは違った観点から病気を改善していきます。
検査によって判明した原因に対して投薬などを行うのが西洋医学です。
東洋医学とは、その人自身が持つ自然治癒力を身体の内面から引き出して体調を整えて、病気を治します。

例えば不妊に大敵とされている“冷え症”や“月経痛”。
東洋医学的治療を行うと根本的な体質が変化していくので、体調が良くなり妊娠しやすい体内環境に改善していきます。
西洋医学的な不妊治療との相乗効果も期待できます。

ところであなたは、いつの間にか蚊に噛まれていた経験はありませんか?
かゆくなってから、蚊に噛まれていたことに気がつきましたよね。

みやもと鍼灸整骨院で行っている“不妊鍼灸”で使用する鍼(はり)はそんな蚊の口先ほどの細さですので、痛みはほとんどありません。
「え? もう刺したんですか?」
という感じです。

気になられた方は“不妊鍼灸”のページをご覧くださいね。
京都府長岡京市、向日市のみやもと鍼灸整骨院に是非ご相談ください!

不妊の主な検査

miyamotosensei 2020年12月12日 カテゴリー: 不妊

病院によって方針や治療方法などは異なりますが、基本的な検査はほとんど同じです。

排卵しにくかったり、卵管に問題があったり、精液初見に問題があったり。
このうちのどれかひとつでも問題があれば、自然に妊娠することはとても難しいので、これらに問題がないかを基本的な検査で調べます。

みやもと鍼灸整骨院でも、以下の4つの検査を病院で受けることをおススメしています。

  • 卵胞チェック(超音波検査)
  • 子宮卵管造影検査
  • ヒューナーテスト
  • 精液検査

これら基本検査で、なんらかの異常が疑われる場合には精密検査へと進みます。

主な検査

① 超音波検査

エコー検査ともいいます。
卵巣や子宮の状態を調べたり、排卵日の予測ができます。

超音波は痛みや副作用も特になく、安全なので医療現場ではよく使われます。
超音波を身体に当てることで反響してくる信号をモニターに映し出し、身体の中の様子を観察することができます。

卵胞という卵子を入れる袋があります。
その卵胞は月経が終わったころから毎月1.5ミリずつ大きくなり、20ミリ前後になると破れます。
そして中から卵子が飛び出ます。
これが排卵です。

超音波検査で卵胞を観察することで、卵胞がどれだけ大きくなっているか分かります。
この大きさを測ることによって、排卵日の予測をたてることができるのです。
さらに尿中LH検査を組み合わせることで、排卵日をほぼ正確に予測できます。
※尿中LH検査については、ページ下部の“④ホルモン検査”でご紹介しています。

他にも子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、多嚢胞性卵巣の有無、子宮の位置や大きさ、子宮内膜の厚さなどを調べることができます。

② 子宮卵管造影検査

卵管は通っているか、子宮の形に異常はないかなどをレントゲンを使って調べる検査になります。

子宮腔に細い管を入れて、薬剤を注入します。
薬剤はレントゲンで写るので、子宮から卵管を通ってお腹の中に流れる様子を観察できます。
もし卵管が詰まっているとその先の卵管は写らないので、詰まっている部分がわかります。

子宮腔の形や癒着の有無、卵管の太さや癒着の有無などを調べることもできます。
不妊原因を調べるうえでもっとも役立つ検査のひとつと言えるでしょう。

薬剤が卵管を通るときに卵管を広げる作用があります。
軽度の卵管の詰まりや癒着であれば、卵管の通りを良くしてくれます。
それによって妊娠しやすくなるという治療的な効果も期待できます。

ただ、薬剤によって子宮内圧を上昇させることもあり、痛みが出ることもあります。
それでも不妊治療のとても重要な検査であり、治療にも大きな効果が期待できるので、リラックスして検査を受けるようにしましょう。

③ ヒューナーテスト

排卵期に性交渉を行ったあと、子宮頸管から分泌される粘液の中にいる精子の状態を調べる検査です。
顕微鏡によって運動率の良い精子を確認します。

精液検査に問題がないのにこの検査の結果が悪い場合、2つの可能性を考えることができます。

  • 頸管粘液の質が悪い場合
  • 抗精子抗体がある場合

■これらの内容は“不妊の原因”をタップしてご確認ください。

ただ、このテストはたまたま結果が悪く出る場合もあります。
何回か受けてみて、一度でも良好な結果が出れば問題ありません。

④ ホルモン検査

血液や尿の中に含まれているホルモンを検査します。

妊娠にはさまざまなホルモンが関係します。
ホルモンに問題があると、排卵に障害が出てしまいます。

月経が数カ月に1回だったり、月経周期が不規則な女性は、排卵が起こりにくくなっていると考えられます。
それらは妊娠しにくい原因となるため、排卵障害が起こっている原因を調べる必要があります。
ホルモン検査をすれば、排卵が起こりにくい原因がわかります。

ただしホルモンは女性の生理周期に応じて、分泌量が増えるホルモンもあれば減るホルモンもあります。
したがって検査は何度か受ける必要があります。
そしてどのホルモンに問題があるかわかれば、投薬など効果的な治療が可能になるのです。

尿の中にあるLHというホルモンを調べることで、排卵日の予測をたてることができます。
排卵は、体内でLHが大量に放出されることで起こります。
排卵の前日に、おしっこの中にあるLHは急激に上昇します。
排卵日近くに毎日おしっこのLHを調べていると、陽性になる日が訪れます。
その次の日あたりが排卵日になることがわかります。

卵巣にどのくらいの卵子が残っているのかも、ホルモン検査で調べることができます。
抗ミュラー管ホルモン検査といいます。
閉経が近いかどうかもわかるため、体外受精などへのステップアップのタイミングを見るのにもとても有効です。

⑤ 男性検査

まずは精液検査が行われます。

3日以上禁欲してもらい、マスターベーションで採取した新鮮な精液を顕微鏡で観察します。
精液の色や量、精子の濃度、運動率や奇形率などを調べます。

精子濃度と精子の運動率が特に重視されます。

健康的な男性では、1ミリリットルの精液の中に6千万~1億個程度の精子数があります。
そのうちの約50~80%以上が元気に運動しています。
この元気に運動している精子の割合を運動率といいます。

精液1ミリリットル中の精子数が1500万個以下では『乏精子症』とされ、まったく精子がいない場合を『無精子症』と診断されます。

また、運動する精子が40%未満の場合を『精子無力症』が疑われます。

ただ、精子はストレスや睡眠不足、風邪などの体調不良の影響を受けます。
悪い結果が出た場合は、再検査してみるほうがいいでしょう。

それでも悪い結果が出た場合、もしくは視診や触診の結果次第で精巣生検を受ける必要があります。

精子を作り出す精巣がきちんと働いているかを検査するものです。
精巣の一部を採取して行われます。

京都、長岡京市、向日市のみやもと鍼灸整骨院では“不妊鍼灸”が受けられます。
こちらをタップしてご確認くださいねー“不妊鍼灸

不妊の原因

miyamotosensei 2020年12月12日 カテゴリー: 不妊

不妊の原因は女性と男性では違います。

妊娠するためには、排卵や受精など多くのプロセスがあります。
どこかひとつに不具合があるだけで、妊娠は成立しません。

男性側の不具合の原因のほとんどは、精子の問題です。
精子の数が少なかったり全くなかったり、運動率が悪かったり、奇形精子が多かったり。

女性の主な不妊原因

対して、女性の不妊原因は子宮、卵巣、卵管など様々です。

  • 子宮から出される粘液は精子の進入を助けてくれますが、この粘液の量や質に問題があり妊娠しにくくなるケース
  • 子宮筋腫や子宮内膜症は絶対的な不妊原因ではありませんが、着床を妨げたり腹腔内に癒着を起こしたりして不妊につながるケース
  • クラミジア感染症などによる影響で卵管が癒着すると、精子が卵管を通過することができないので受精できないケース

などなど。

代表的な不妊の原因をみていきましょう。

① 排卵障害

全不妊原因の15%、女性側の原因でも40%を占めるといわれるくらい、不妊原因の中でもとても多い障害です。

排卵障害とは、排卵が起こらない、もしくは排卵が遅い状態のことをいいます。
排卵が起こらないと、精子は卵子と出会えないため妊娠できません。
月経から排卵までの日数が長いと、自分では排卵日の予想がつきにくいうえに、排卵の回数も少なくなるため妊娠しにくくなります。
ただし排卵さえ起これば、1回の排卵あたりの妊娠の確率は同じです。

排卵障害を詳しく知りたいかたは“■妊娠できない女性の不妊原因に多い排卵障害とは?”をタップしてご覧ください。

② 卵管障害

卵管は子宮と卵巣をつなぐパイプの役割をしてくれます。
卵巣から排卵された卵子と、子宮から卵管へ進んできた精子が出会って、受精します。
そうしてできた受精卵を子宮に送る重要な働きをします。

もしもこの卵管が閉じられてしまったら?

卵子と精子は出会うことができないので妊娠できませんよね。

卵管にそんな障害が起こる原因として、主に次の3つがあります。

  • クラミジアなどの感染による卵管炎や腹膜炎
  • お腹の手術による卵管周囲の癒着
  • 子宮内膜症による癒着

卵管障害については“■不妊原因の30~40%を占める卵管障害とは?”をご覧ください。

③ 子宮内膜症

「子宮の病気じゃないんですか!?」
と、多くの人が勘違いしているのですが、子宮の病気ではありません。
子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜が、子宮以外の場所にできてしまう病気。
卵巣や卵管、腹膜、直腸、膀胱などによく起こります。

不妊期間が長い女性の3割にみられる病気。

子宮内膜症がやっかいなのは、子宮以外の場所で月経と同じように出血してしまうこと。
組織は子宮内膜なので、月経時にはその場所からも出血します。
その刺激による痛みで月経痛はひどくなります。
その場所で月経による出血を繰り返すことで、周りの組織と癒着を起こして不妊の原因になります。

例えば卵管に子宮内膜症ができると、卵管が癒着してしまい、卵管が閉じられてしまいます。

卵巣にできると卵巣内に古い血液がたまり、チョコレートのようにドロドロした液の入った嚢腫ができます。
これをチョコレート嚢腫と呼びます。

子宮内膜症が妊娠しにくくする原因については“■子宮内膜症が不妊に与える影響”をご覧ください。

④ 着床障害

卵子と精子がめでたく出会えた受精卵は、卵管から子宮内に入り、子宮内膜としっかりつながります。
これを着床といい、妊娠成立になります。

着床障害とはこのプロセスで問題がある場合です。
原因は大きく2つに分けられます。

1. 着床を妨げる要因がある場合…
子宮腔に子宮筋腫が突き出ている場合や、子宮内膜にポリープができていると、着床しにくくなることがあります。

2. ホルモンに問題がある場合…
卵巣にある黄体から分泌される黄体ホルモンの作用により、子宮内膜は受精卵が着床しやすい環境になります。
この黄体がうまく働かないと、黄体ホルモンは十分に分泌されません。
着床に適さないこの状態を、黄体機能不全といいます。

着床障害が不妊に与える影響は“■妊娠を邪魔する着床障害”をご覧ください。

⑤ 子宮頸管因子

子宮腔と膣をつなぐ管を子宮頸管といいます。
ここから分泌される粘液は、以下の重要な役割があります。

  • 細菌の進入を防ぐ役割
  • 精子を受け入れる役割

排卵前になると頸管粘液の分泌量は多くなります。
精子はこの頸管粘液に蓄えられて、卵管へ送り出されます。

頸管粘液の酸性度が高かったり、固い、量が少ないなどの異常があると、頸管粘液の中に精子がほとんどいない状態になってしまいます。
これが不妊の原因につながります。

ちなみに排卵が終わると頸管粘液は粘り気がなくなり、排卵から2日すると精子はその中に入っていけなくなります。

子宮頸管の通過障害に関しては“■不妊原因である子宮頸管の通過障害には○○が有効”参照。

⑥ 抗精子抗体

精子を異物と判断して抗体を作ってしまい、排除しようとする免疫機能の異常。

女性の身体にとって精子は異物ですが、排除しようとすることはありません。
その精子を排除しようとする抗体を持っている女性がまれにいます。

精子が頸管粘液に入ってこようとしても、抗体によって子宮に入れなくなってしまうのです。

これでは自然妊娠は不可能なため、体外受精が必要になります。

ちなみに旦那さんの精子との相性ではなく、“精子”そのものに抗体ができるため、ご夫婦の相性ではありません。

抗精子抗体の詳しい内容は“■抗精子抗体があると、人工授精では妊娠しにくい理由”をご覧ください。

⑦ 原因不明不妊

不妊検査をしても原因が見つからない場合のこと。
不妊原因の10~20%を占めるくらい、現代の医学でもわからないことがたくさんあります。

原因不明不妊の中で特に大きな割合と考えられているのが、卵管のピックアップ障害です。
排卵の際、卵管がうまく卵子を取り込めない場合のことをいいます。

このピックアップ障害があるかどうかを調べる検査方法は未だにありません。
もしピックアップ障害があると、体外受精でしか妊娠することができません。

原因不明不妊、機能性不妊に関しては“■原因不明不妊と体外受精”をタップしてご覧ください。

京都府長岡京市、向日市の“みやもと鍼灸整骨院”では不妊鍼灸が受けられます。
不妊鍼灸”をタップしてご確認ください。

不妊かも…そう思ったら

miyamotosensei 2020年12月10日 カテゴリー: 不妊

避妊をやめたのに妊娠できないと、そんな不安が生まれてくることでしょう。

でも病院を受診するのは抵抗がある、という方は多くおられます。

「もしかして不妊なのかも」と思ったら、下記の項目をまずはチェックしてみましょう。
男性編、男女編もご紹介しています。

女性編

① 月経痛が強い

ほとんどの月経痛は心配ありませんが、痛みが非常に強い場合は要注意。
不妊の原因になる子宮内膜症の可能性があります。

② 月経が不規則

月経の正常な範囲は25~32日周期で、出血する日数は3~7日。

月経がたまにしかない稀発月経(きはつげっけい)や、月経がまったくないという無月経の場合は、排卵が起きていない可能性があります。
月経がかなり不規則な女性は、半年妊娠しなければ病院での検査をおススメします。

周期的に月経があっても安心はできません。
月経はあるのに実際には排卵していない無排卵性月経というケースもあるので、思うように妊娠できないと感じたら、婦人科を受診しましょう。

③ お腹の手術などをしたことがある

腹膜炎などでお腹の手術をしたり、子宮や卵巣などの生殖器官を手術したことはありませんか?
手術後に癒着を起こして、妊娠の障害になることがあります。
※癒着(ゆちゃく)…皮ふや膜などが炎症のためにくっついてしまうこと。

④ 性感染症になったことがある

クラミジアなどの性感染症にかかると、子宮頚管炎や子宮内膜炎などを引き起こすことがあります。
これらは不妊や子宮外妊娠の原因になります。

おりものが異常に多かったり不正出血などがある場合は、放置せずに病院を受診しましょう。

⑤ 薬を服用している

プロラクチンという妊娠や出産に大きく関わるホルモンがあります。

抗うつ剤や胃潰瘍などの薬には、このプロラクチンを過剰に分泌させてしまう副作用があります。
月経不順や無月経を引き起こすこともあるので、妊娠を考える場合は主治医と相談しましょう。

⑥ 人工妊娠中絶の手術を受けている

人工妊娠中絶を何回も繰り返していると、子宮内膜が薄くなって着床しづらくなることがあります。

⑦ 子宮内膜炎などになったことがある

卵管閉塞になったり、卵管周囲に癒着を起こしたり、不妊の原因になることがあります。

男性編

① 成人になっておたふく風邪にかかった

おたふく風邪自体は問題ありません。
そのあとに起こる精巣炎に注意が必要。
特に、思春期を過ぎてからおたふく風邪にかかった男性の約30%に起こります。
精巣炎の後遺症として無精子症や乏精子症になることがあります。

② 生殖器に炎症を起こしたことがある

結核菌や淋菌、クラミジアなどによって生殖器に炎症を起こしたことがある方。
精子の通過障害を起こすことがあり、不妊症の原因となることがあります。

前立腺や精嚢の炎症も、精液が出ない無精液症になったり、精子が死滅してしまう原因になることがあります。

③ 性器の形の問題

性器の奇形や異常が性交障害の原因になり、妊娠を妨げていることがあります。
陰茎が曲がっている陰茎屈曲や、重症の包茎など。

④ 常用している薬がある

精神神経系胃腸薬や血圧降下剤、血管拡張薬、胃・十二指腸潰瘍薬などを長期間服用すると、勃起障害や射精障害を招くことがあります。

男女編

① 性交渉の回数が少ない

性交渉の間隔が2週間以上空くと、精子の授精能力が落ちるとされています。

② ストレスが多い

強いストレスを受け続けると、女性は排卵が乱れやすくなり、男性は勃起障害が起こりやすくなります。
精子の数や運動率にも影響してしまいます。

京都府長岡京市、向日市にあるみやもと鍼灸整骨院では、不妊鍼灸が受けられます。
詳しくはこちらをタップしてご覧ください⇒“不妊鍼灸

不妊ってなに?

miyamotosensei 2020年12月10日 カテゴリー: 不妊

「病院で治療すればすぐに赤ちゃんができると思っていた」
「“不妊様”と言われ、病気のような扱いをされた」

不妊って病気なんでしょうか?

いいえ、もちろん病気ではありません。
“妊娠しにくい状態”のことを不妊と呼びます。

不妊の定義

「男女が妊娠を希望し、一定期間性交渉を行っているにもかかわらず、妊娠しない場合を不妊」とされています。
この一定期間について、日本では2年とされてきましたが、アメリカでは1年です。
さらにカップルの80~90%は1年以内に妊娠しています。
したがって日本でも、1年妊娠しなければ不妊と考えるべきでしょう。

不妊と年齢の関係は?

これまで不妊の原因のほとんどが女性にあるとされてきました。
しかし現在では、不妊原因の30~50%は男性側に問題があると見直されています。

それでも女性の年齢が不妊に大きく関係していることに変わりありません。

右の図は各年齢での1月経周期に妊娠できる確率です。
妊娠する力が旺盛な健康な男女が通常の性生活をしていても、妊娠できる確率は毎月30%程度。
妊娠できるチャンスが毎月1回しかないことを思えば、決して高い確率とは言えません。
女性の年齢が上がるにつれて、妊娠できる確率は下がっていってしまいます。
35歳を過ぎると妊娠できる確率は急に下がります。
例外はありますが、妊娠できる可能性があるのは45歳までとされています。

不妊の一番の原因は卵子の質

高齢になるほど妊娠しにくくなる原因は、卵子の質の低下にあります。
女性の場合、一生の間に排卵する卵子は胎児の頃にすでに作られています。
例えば35歳で排卵する卵子は、35年間も排卵する日を卵巣の中で待っていたことになります。
20代の卵子が最も妊娠や出産に適してます。
20代の卵子に比べて35歳で排卵する卵子では、妊娠力が低下してしまうのは仕方がありません。

不妊治療を考えるタイミング

日本では10組に1組が不妊に悩んでいるといわれています。
大きな原因として晩婚化が挙げられます。
多くの女性は妊娠や出産のピークを過ぎて結婚しています。
妊娠しにくいご夫婦が増えるのは当然なのかも知れません。

女性の年齢が35歳を超えている場合は1年。
38歳を越えていれば半年。
これを目安に妊娠しなければ、病院の受診をおススメします。

京都府長岡京市、向日市にあるみやもと鍼灸整骨院では、不妊鍼灸が受けられます。
詳しくはこちら⇒“不妊鍼灸

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