不育症の治療

不育症治療は予防医療です。
流産を起こす危険な原因を見つけ出して改善し、予防するのです。
例えば。
子宮奇形が原因で流産を繰り返すようなら手術をおこないます。
正常子宮の形状に修復して次の妊娠での流産を予防します。(子宮奇形の約60%は手術せずに出産できるとされています)
妊娠後のホルモンバランスが悪く、内科的に診ると母体に異常がなくても、胎児に影響が出そうだと判断されれば積極的にホルモン治療をおこないます。
他にもアスピリン療法やヘパリン療法、ステロイド療法などがあります。
いずれも治療成績は良好と報告されています。
しかし流産を6回以上繰り返すようだと、大量免疫グロブリン療法などの特別な治療法が必要な場合もあります。
このように流産に対して行う治療法は様々です。
少しでも出産への成功率が上がるなら、いろいろな治療法を試していくべきと考えられています。
ナイアシン(ビタミンB3)が流産を予防する

先日、アメリカの医学誌で、ある研究結果が掲載されました。
その内容はネットニュースでも取り上げられ、世界中で話題となっています。
その内容とは、ナイアシン(ビタミンB3)が流産を予防する可能性がある、というものでした。
“■妊娠しても流産を繰り返してしまう不育症”でもお話ししましたが、流産原因の70%は胎児の染色体異常と考えられています。
染色体異常は未然に防げるものではないので、それによる流産は仕方のないことと捉えられてきました。
しかし今回の研究結果で、染色体異常による流産でも、予防できる可能性を見ることができたのです。
人間の身体にはNAD(ニコチンアミドアデニンヌクレオチド)という分子が存在します。
妊婦さんの体内でこのNAD分子が不足すると、子宮内の胚や胎児の正常な発達が阻害されます。
研究者たちは、流産や胎児の先天異常を経験した妊婦や家族の遺伝子を調べました。
すると、NAD分子の生産を邪魔する遺伝子変異があることを突き止めました。
NAD分子の生成にはナイアシンが必要です。
つまりナイアシンを摂取することで、流産や先天異常を予防することが可能なのです。
ナイアシンはビタミンB3とも呼ばれます。
不育症に悩む方は、妊娠する前からビタミンB群のサプリメントを摂取しておいた方がいいのかも知れません。
サプリメントは実際に効果があるのか、いつ頃から効果を発揮するのかなど、わからないことが多いのも事実。それでも出産への成功率が少しでも上がるなら、いろいろな治療法を試していくべきだと思います。
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